Photo by Masataka Tanaka
2018年度
Count the Waves – 見えないものをつなぐ
コンセプト
本展タイトル「Count the Waves」とは、絶え間なく幾重にも重なり合いながら打ち寄せる波を数えるように、「見えないもの」を捉えるようとする行為のメタファーです。21世紀に入り、 デジタルコミュニケーションの基盤となったインターネットは、超可視性 (hypervisibility) と匿名性を同時に生み出し、 そこで閲覧できるものだけが存在する事象であるという錯覚を与えています。また、私たちの生活の中には、 時間 (過去や未来)、人の感情や意思、人類が到達しえない未知などの「見えないもの」が常に存在しています。 本展では、「見えないもの」を現前化させる作品を取り上げ、不可視なものの痕跡を私たちがどのように認識しているのか (あるいは認識していると思い込んでいるのか) を問いかけます。そして、その問いに展覧会を通して向き合うことで、 現代社会とそこに生きる私たちとの間に潜む不可視性と新たな「つながり」のかたちを探求していきます。
参加作家
稲垣美侑 (Miyuki Inagaki) 、貝山伊文紀 (Ibuki Kaiyama) 、ディナ・カディア (Dina Gadia) 、北林加奈子 (Kanako Kitabayashi) 、リー・キット (Lee Kit) 、ナイル・ケティング (Nile Koetting)、志賀理江子 (Lieko Shiga) 、リム・ソクチャンリナ (Lim Sokchanlina) 、多和田有希 (Yuki Tawada) 、⻄村健太 (Kenta Nishimura) 、平川祐樹 (Youki Hirakawa) 、布施琳太郎 (Rintaro Fuse) 、BIEN LY
会場
東京藝術大学大学美術館陳列館
〒110-8714 東京都台東区上野公園 12-8 美術学部校内
会期
2019年3月21日(木・祝) – 4月7日(日) [計18日間]
主催
東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻
共催
一般財団法人 カルチャー・ヴィジョン・ジャパン
特別協賛
The Chain Museum
助成
藝大フレンズ
監修
長谷川祐子 (東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科教授)
共同キュレーター
髙木 遊、塚本 安優実、樋口 朋子、檜山 真有、堀内 万佑子、三宅 敦大、HANG YISHU(東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻修士課程在籍生、及び美術研究科建築専攻修士課程在籍生を含む長谷川祐子教授授業科目「アートプロデュース演習:キュレーションI」履修生)
プレスリリース
http://pn.geidai.ac.jp/pn_pr_ja_0301.pdf